埼玉県には、日本三大農業用水路のうちの2本が流れており、その一つ葛西用水路は、すでに何度も用水路沿いを往復している。
もう一つの見沼代用水は途中から二股に分かれることから、東縁(ひがしべり)は何度も走行しているものの、西縁(にしべり)はまだ未走行だった。そこで、今回西縁の終端から東縁との分岐点を経由して、利根川の取水口跡まで用水路沿いを遡ってきた。時期的に用水路には満々と水が流れ、田植えが終わった田んぼは緑に染まり、曇り空で風もないが、暑くもない快適なポタリングだった。
見沼代用水は、江戸時代に治水対策を兼ねて下流でせき止めて溜井(ため池)として利用された後、新田開発のために見沼代用水が作られた時代に大きく分かれるが、それらの時代を象徴する場所を巡り、先人の偉業に思いを巡らせるポタリングとなった。
今回も、散策道などを走ることからミニベロを持ち出したが、総武線の駅まで自走するのが面倒なので、初めて家の前のバス停から駅までも輪行で利用した。都バスは、入り口も広いので車内に持ち込むのに問題がなかった。車内は置き場所が限られるものの、うまく置き場も確保できて、駅まで座って移動。
その後、最寄りの総武線駅から秋葉原で乗り換え、京浜東北線で蕨駅で下車。そこから見沼代用水西縁終端の場所へ向かい、用水路に沿って遡上。併設されているヘルシーロード西縁終点を経由して、利根大堰ができるまで使用されていた利根川の取水口跡へ。行田のサイクルセンター跡を眺めて東武伊勢崎線川俣駅まで走り、帰路についた。
今回初めて使用した自宅前からのバスは始発が6時半少し前なので、平日には利用しにくいものの、乗客の少ない土日祭日はこれからも活用できそうだ。反対方向の東西線最寄り駅も利用可能なので、いろいろ活用できそうだ。ミニベロは、また軋み音が出始めたので、発生場所を何とか特定して対策を講じたい。