兵庫県富岡市の保護施設で、国内最後のコウノトリが死んで絶滅したのは、1971年。その後、ロシアや中国から幼鳥を譲り受け、飼育や繁殖を開始。多摩動物園で繁殖に成功したほか、豊岡市でも成功し、その後各地で飼育/繁殖/放鳥が行われている。関東では、繁殖/放鳥は野田の施設が数多く行っているものの、近隣での自然営巣は今までなかった。今年施設の目の前に設置した電柱の上(人工巣台)に営巣が確認され、生まれたヒナが巣立ちの時期を迎えている。
過去に何度かこの地を訪れた際、職員の方が遊水地でのヒナの誕生が野田で繁殖/放鳥したものであることを残念そうに話していた。
そんなわけで、今回放鳥したコウノトリが育った地で初めて営巣しヒナの巣立ちを迎えたので、ちょっと寄り道。渡良瀬遊水地の人工巣塔でも、ひなが生まれて巣立ちの時期を迎えているのでこちらにも寄ってJR野木駅をゴールにすることとした。
朝6時半ころに、TDLサインモニュメントをスタート、江戸サイ左岸から利根運河CRに入り、途中離脱して野田の繁殖施設へ。到着時間が早かったこともあり、施設の方と話ができなかったのが少し残念。その後利根川右岸を走り、下総利根大橋(2020年に無料化)を越えて左岸を遡り、渡良瀬遊水地の人工巣塔観察場所へ。今まで、3羽以上孵化すると小さな個体は巣から落とし、2羽を育てるのが通例だったようだが、今回は3羽育てており個体差が出ているものの3羽とも元気そうだった。
過去には千葉県旭市、今年は茨城県神栖でも自然繁殖が確認されており、「関東個体群」という呼び名も定着してきている。もともと、コウノトリは渡り鳥で、野田で放鳥された個体が九州で確認された例もあるが、概ね関東近辺で生活しているようだ。全国で約380羽まで増えたとのこと。あちこち走っていて、コウノトリじゃないかなと思う鳥を見かけるものの、なんせ目が・・・・。望遠のカメラや双眼鏡を持ち歩くほど元気じゃないし・・・。
※【渡良瀬のコウノトリのヒナは、6月20日夕方に[希羽(のわ)]、21日早朝に[つなぐ]、22日に[輝来(きら)]が巣立ちました。出かけた日の夕方、翌朝、翌々日の巣立ちでした。ぎり間に合った・・・(^.^;】
Youtube https://youtu.be/wb5L4VUWP7c
GoogleMap https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1flIGWda4wZU2Jjp_gkaK3d5Tz0MX1m0&usp=sharing
Strava https://www.strava.com/activities/11694362371
Relive https://www.relive.cc/view/vPv4VE8jZR6