全体の走行記録 Relive(1日目~15日目)https://youtu.be/bxIXfgRxqO0
Youtube https://youtu.be/Y18KCpJ2-XY
徘徊1日目 2018.8.18
本日朝、荒川河口から北に向けて出発。一日目はちょっと無理して渋川まで走り、ビジネスホテルに入る。荷物を満載した自転車は25kgを超えており、渋川の30キロ手前からの緩い上り坂で足が売り切れる。また、関節に痛みも出て湿布のにおいで部屋の中が充満。明日は足の状態と相談しながら進むこととする。明日が今回の旅のいちばんの難関なので、押してでも三国峠まで這い上がる覚悟。大正橋のたもとで地元の方から、「どこまで行くの」と聞かれて、稚内まで到達できる自信がなかったので、「できれば日本海まで」と答えてしまい若干後悔。本日の走行距離152㎞。
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徘徊2日目 2018.8.19
難関の三国峠越えのためホテルを早朝に出発。国道17号は渋川からすでに登りが始まっており、猿ヶ京温泉につくまでにエネルギーを使い果たす。赤谷湖で休憩し、覚悟を決めて先に進む。カーブカウントは「52」から始まり、登るほど減っていく表示。荷物の重さもあり勾配が6%を超えるとペダルは急に重くなり、まるで倍の勾配に感じた。自転車の重さが絶望的に感じる中、ゆるめの勾配は自転車に乗り、疲れれば降りて押すを繰り返し何とか11時半頃に三国峠に到着。途中で追い抜いて行ったサイクリストが、峠で迎えて声をかけてくれた。山登りが得意な方のようで、息も切れておらずただただ荷物が多い私の自転車を見て驚いていた。※動画アップ後連絡をいただき、今でも交流が続いている。
下りは爽快だが、何度となく繰り返されるアップダウンで疲労困憊、五日町にて温泉宿を奮発。朝食付きで6800円。その晩、サイコンの記録を見ると下りで最高77km/h出ており、重めの自転車での走行であり、ホークが折れたら命取りとゾッとし、今後はスピードを抑えたいと自戒。
この旅行終了時、この日が山場だったことが判明。本日の走行距離98㎞。
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徘徊3日目 2018.8.20
朝は、勉強合宿の高校生と一緒に朝食をとり、8時頃にホテルを出発。今日の目的地は新潟市の先、日本海わきの「海の森キャンプ場」。五日市からの道は、期待していた下り勾配はなく、ほぼ平坦で、かつ、午後は向かい風と楽をさせてもらえなかった。この日は、朝から気温が高く、路上の温度計は40℃を超える気温を表示し、風はファンヒーターの熱風のようだった。このため、自販機で購入したペットボトルの冷水を所々でかぶり無理して走行。
このため、キャンプ場に到着した頃には、気分が悪いうえ体がだるく、テントを張ってシャワーを浴び終わったあたりで水を飲んでも吐き気が強く襲う状態となった。自販機の缶ジュースを脇に挟み、濡れタオルで頭を冷やし、ひたすらテントの中で休息をとった。しばらく意識を失っていたようで、目が覚めたときには気分が落ち着き、コンビニのうどんが何とか食べられた。明日以降は、水を飲んで気持ちが悪い感じが生じる前に、ちゃんと休憩をとることにする。熱中症は、怖い・・・・。
熱中症は今回の旅を遂行する上で最大の敵と考え、天候と相談の上、明日は1日の走行距離を短めに設定し、早めに宿に入り冷房の下で体を休めることとして、テントの中から50キロ先の瀬波温泉(村上市)の旅館を予約し就寝した。
明日の朝、再度様子をみて状態が悪ければさらに対処を考えたい。場合によっては、休息日が必要かもしれないが、台風がきそうなのでその日を休息日としたいーーー、こんな時は、やっぱり歳を感じる。本日の走行距離140㎞。
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徘徊4日目 2018.8.21
今朝は、明け方から隣のキャンパーが撤収作業を始めてうるさいので、こちらも早朝から撤収作業を開始。体調は思いのほかよく、朝食にカップ麺を食べて6時前にキャンプ場を出発。日頃ロードバイクでは、当然荷物も積まず走行しており、これを参考にして毎日のゴールを決めていたが、キャンピング仕様の自転車には全く参考にならないと痛感した。昨日の体調不良もあり、今日は村上市の瀬波温泉までの短い距離として、様子を見ながら走行を開始した。今日も非常に暑く、観測史上2番目の記録の暑さのとのことだった。途中、岩船港の食堂でゆっくり休憩をとり、15時には旅館に入った。温泉を楽しみ、クーラーの効いた部屋で早めに就寝した。体調は問題なさそうなので、これからは、風の向き、勾配、気温を参考に基本100㎞前後の距離で一日の走行を終了することとする。本日の走行距離45㎞。
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徘徊5日目 2018.8.22
暑くなる前に距離を稼ぐべく、瀬波温泉の宿を6時半に出発。大和屋旅館さんは、明治37年にこの地で最初に開湯したことで瀬波温泉が始まった旅館で、館内にはその歴史を物語る写真等が数多く展示されていた。前夜、翌日も暑い中の走行となる予報から、お願いしていた朝食をキャンセルし、早朝出発とした。途中のコンビニで休憩したがイートインスペースがなく、休憩はコンビニの建物の日陰部分(この日陰も暑い)で長く休んでも体力の回復に役立たなかった。毎日、お昼頃に当日の宿泊地を決めるのだが、今回は距離的にも時間的にも庄内空港脇の「夕日が丘キャンプ場」が適当と考え、電話で予約。キャンプ場近くで晩飯&朝食としてカップ焼きそばとカレー飯を購入しキャンプ場に。14時には到着し、フリーサイトの使いやすい場所にテントを仮設営し、セットアップは日が陰ってからとして木陰で休息。しかし気温が高く、木陰でも休息にならず冷房の効いた事務所の中がうらやましかった。夕刻、シャワーを浴びて洗濯も済ませ、夜は、近くにテントを張った66歳のバイク旅の方と旅の話で盛り上がった。台風も近づいてきたので、秋田まで行き、連泊して台風をやり過ごすことにし、明日は早朝の出発とする。本日の走行距離89㎞。
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徘徊6日目 2018.8.23
この日は、バイクの方も私も日中の暑さを避けるため早立ちを予定していたので、4時頃からお互い出発の準備を開始。朝食を一緒にとって私が先にキャンプ場を出発。今日も東北地方は高温となる予報で、かつ、台風の来襲を翌日に控えていたので秋田市内に宿を確保した。このため、結構距離を走ることとなり、気温の上がる前に距離を稼ぐことにした。
秋田市内までは、ほぼ20Kmごとに道の駅が設置されているので、砂漠の旅人がオアシスをつなぐように休憩を繰り返し走行。11時頃、道の駅で昼食(牡蠣カレー)をとった。その際、あまりの高温に恐れをなし、クーラーの効いた無料休憩所で15時まで待機。その後も砂漠のオアシスを渡り歩くよう道の駅に立ち寄り、18時過ぎに旅館に到着、入浴と洗濯をすませて布団で休憩していたら、そのまま眠ってしまった。本日の走行距離117km。
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徘徊7日目 2018.8.24
昨日は、夕食をとらずに朝まで寝てしまった。台風が秋田市沖をお昼頃通過するため、本日は休養を兼ねて連泊することとした。
朝食にカップ焼きそばを食べて、午前中の早い時間に近くの自転車さんで変速機の不具合をみてもらった。三国峠の登りの時から変速が決まらず、ノイズが出たりギアが飛んでいたので、調整をお願いした。クイックハブがしっかり収まっていなかったことが原因だった。3日ほどこの状態で使用したのでギアやチェーンが摩耗しており、交換がおすすめとのことだったが、交換部品が手元にないとのことなので、インナーギアを主に使用して走るればそんなに問題はないだろうとのアドバイスをいただき、このまま先に進むこととした。これから雨の中を走ることも多くなりそうなので、持参するのを忘れたチェーンオイル(2000円)を購入し、工賃(1000円)を支払った。良心的な対応と値段に感謝。このオイルは、北海道での雨天走行時に大いに役立つこととなった。
この日はお昼前に台風が接近して大雨となり明け方になってやっとやむような状況だった。連泊させていただいた旅館の部屋は15畳くらいあって、洗濯や荷物の再整理など非常に有効に活用させてもらった。一泊3000円と安いうえ、風呂や洗濯機も自由に使わせていただき感謝&感謝だった。本日の走行距離0㎞。
徘徊8日目 2018.8.25
今日は、能代を越えて八森町(ハタハタの町)のオートキャンプ場まで。台風が通り過ぎた翌日だが台風一過とはならず、空は雲が低く風も強くて冬の日本海の様相。それでも気温が低いので足はよく回った。このキャンプ場は過去に家族でキャンプ旅行で使用した施設で併設の温泉施設があり、夕食も取れるのでここに決定した。到着後、着衣を洗濯しテント内に干した後、ゆっくり入浴し夕食後ものんびりした時間を過ごした。この日は夜の気温も低く、18時で26度くらいだったので快適に眠ることができた。明日は朝から雨になるようなので、早起きしてテントが濡れる前に撤収することとする。本日の走行距離91㎞。
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徘徊9日目 2018.8.26
朝4時に起床し、撤収作業を開始。撤収が終わる頃に小雨がぱらつき始める。昨日購入しておいたカップカレー飯で朝食を済ませ、5時半小雨の中出発。肌寒さを感じたが上り坂で体は火照り、下り坂は涼しくていい塩梅で順調に距離を稼いだ。鰺ヶ沢で「わさお」と会ったが、夏バテかずっと寝ていた。店内でイカ焼きを食べて先に進む。昼食は、道の駅「地球村」にて、おいしい蕎麦を食べ、雨も上がり温度が27度程度から上昇しないことから、一気に青森市まで走行することにした。ちょっとした峠を越えた後下り基調の中、15時にフェリーターミナルに到着。17時のフェリーで函館に渡ってしまうことにした。
青森市内には多くの温泉銭湯があるので、最寄りの銭湯に出かけて汗を流し、さっぱりした状態で乗船時間を待った。
フェリーの中で夕食をすませ、函館市内のビジネスホテルを予約した。函館市内の宿に向かう途中、変なおじさんに呼び止められ、手書きの「函館通過証明書」をその場でもらった。ちょっと病んでいそうな人だったので、逆らわず丁重にお礼を言って証明書をいただきその場を後にした。証明書はホテルのゴミ箱においてきた。(^^;)
ホテルは、4500円で喫煙部屋だったが、我慢できないほど臭くはなく、洗濯・乾燥を行い翌日の衣服の準備を終わらせ就寝。本日の走行距離133㎞。
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徘徊10日目 2018.8.27
函館のビジネスホテルを6時半に出発。気温は20度を下回り、ここは秋が始まっている。どんより曇った空の下、国道5号を札幌方面に走行開始。この辺りは今日が2学期の始業日とのこと、通学の子供たちが歩道にあふれていた。大沼までの登りを終えた後は緩やかな下りとなり、森駅に立ち寄りキオスクで「イカめし」を購入しようとしたが、この年の3月でキオスクは閉鎖されており買えなかった。通りがかりの人に聞いたところ、駅のそばのお店で代行販売しているとのこと。2匹750円と東京の北海道催事と同じような値段だった。「だいぶ高くなった。昔は350円で買えた。」とおじさんに言ったら、「20年以上前の値段だね」と笑われた。
途中、噴火湾パノラマパークからの絶景をみて、カニ街道を走り、昔立ち寄って入浴した長万部温泉ホテルに投宿。部屋にクーラーはなく、海辺の民宿のような臭いのする部屋だった。窓を開けて空気を入れ替え、しばらくしたら臭いは消えた。曇りがちの天気のためか、今夜は涼しいので問題ないが、熱帯夜だったらキャンプ場に逃げ出すところだった。長万部には、自転車旅のサイクリスト御用達の長万部キャンプ場があり、カニ海道で出会ったカナダからのサイクリストは、ここに泊まると話していた。結構話が盛り上がったので、一緒にキャンプをしようか悩んだが、今夜から天気が悪くなる予報なので予定通りホテルに泊まることとした。明日も早めに出発するが、今日よりさらに温度が低いとのことなので、用意している秋用のサイクルジャージを使えるように準備したが、これ以上寒くならないよう祈りたい。今日は、水分の取りすぎのせいかおなかが緩く、トイレを探しながらの走行となってしまった。おいしい海産物はしばしお預け状態で、消化の良いものをコンビニで購入し夕食とした。明日はひとまず日本海の岩内町に向けて走り、そこでゴールを決めることとしたい。本日の走行距離108㎞。
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徘徊11日目 2018.8.28
小雨降る中、6時過ぎにホテルを出発。ひとまず山越えもあるので岩内まで走行して、その後本日の最終目的地を決めることにした。今年は、クマの出没事例が多く聞かれており、遭遇した際の対処としてピストル(スターターのような音を発するもの)をアマゾンで購入し持参しており、早朝誰もいないところで一発撃ってみたところ、結構な音がした。これで、安全に先に進めると安心。
小雨が続くものの順調に進み、10時前には岩内の道の駅到着。途中、海岸でハヤブサがアオバトを補食するシーンの撮影を行っているアマチュアカメラマンの方と遭遇し、しばし話を聞かせてもらった。涎が出そうなニコンのカメラと望遠レンズ・・・高いんだろなぁ。撮影のため、日がな一日アオバトが海水を飲みにくるこの海岸で待つとのこと。これはこれで、なんかいい趣味だなぁと感じた。
岩内に向かう途中、泊原発が海岸線の先に見えたが、風光明媚な景色の中で違和感を感じた。岩内から国道5号で余市へ、その先小樽まで走れそうなので、途中のコンビニでお昼をすませ先を急いだ。余市に向かう途中の国道の峠は、勾配は緩いものの長く続く坂道で結構疲弊した。下りは寒さが気になり、雨具を着込んで走行。余市から小樽まではトンネルの連続で、歩道がない下り坂のトンネル内を走行するのは恐怖の連続だった。小樽駅に15時に到着し宿を探し、「若葉荘」の3畳の小さな部屋(ここだけ3500円)が確保できた。気のいいおばちゃんで、旅館の洗濯機が団体客に占領されており、近くにランドリーがないか聞いたところ自宅の洗濯機でパンツまでまとめて洗濯してくれた。この日宿は、団体客が風呂も占領していたので、夕食での外出がてら近くの銭湯で入浴して体をほぐした。夕食は旅館近くの「ザンギ」のおいしい店でとり、19時には床に入りそのまま眠りに落ちた。本日の走行距離123㎞。
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徘徊12日目 2018.8.29
昨日はけっこうな距離を走ったこともあり、ゆっくり起きて宿でモーニングをご馳走になり、8時過ぎに女将さんに見送られ出発。天気予報が外れ、雲間から太陽が見え隠れする好条件。しかし、お昼あたりから向かい風に悩ませられることに・・・。
小樽運河が近かったので立ち寄り、写真を撮って札幌方面に進み、途中から石狩市→新篠津→美唄市とあまり道路状況が見えないコースをサイコンのナビとGoogleの道案内に頼りながら進む。向かい風が強く前に進まず、かつ、寒さを感じ難儀した。Googleナビは、未舗装を案内してくるなど、北海道ではあんまり役に立たない状況で、砂利道に遭遇する度に立ち止まり、あれこれコースを迂回して進んだことから、この日の宿までは想定を超える93kmの距離となってしまった。宿はJR美唄駅近くのホテルを楽天でポチったが、「ドミトリー」だった。部屋の中はカーテンで仕切れたベッドが6カ所あり、その一角をあてがわれた。
シャワーを浴びた後、近くのコインランドリーで着衣をすべて洗濯・乾燥し、レストランでゆっくり食事をとった。最近は暑くないため食欲があり、食べ物がおいしい。あと数日だが、食欲があるときはおいしいものを食べたいと思う。ドミトリーは初投宿で、女性も入っているのにはびっくり・・・ふつうは別部屋と思うんだけど・・・。本日の走行距離93㎞。
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徘徊13日目 2018.8.30
前日の予報通り、朝は雨。スマホで雨雲を確認し雲の薄いタイミングで出発。涼しいので足はよく回り、北竜町の道の駅には9時半ころ到着。この調子なら苫前まで走行できそうなので宿を探すが、軒並みNG。胡散臭く感じるのか、しゃべる内容を整理してビジネス旅館に電話を入れたところ、OKが出た。雨の中の走行は、ゴアテックスといえども蒸れて下着やジャージが濡れてしまい、下り坂では寒さを感じてしまうことから、20km程度毎で着替えることとし走行、留萌では2セットのジャージと下着をコインランドリーで洗濯・乾燥させ、午後に使い回した。昼食は留萌で「山岡屋」のラーメン。元祖は茨城の牛久と初めて知った。
午後の走行でも気温は20度を超えず、体温維持が難しく早めの着替えで対処。帰京の時期には台風も接近しており、宿も予約してしまったので今日は無理して苫前まで走ることにし、雨の中オロロンラインを北上、3時半に旅館に到着。この日は客がおらず貸し切り状態で、ほんとは今日は泊める予定でなかったが気の毒に思い受け付けてくれたとのこと。
お風呂が沸くまでにジャージ等の洗濯、自転車タイヤの空気をいれ、チェーンを拭いて油を付けるメンテナンスを行い、明日はすんなり出発できるよう準備を終わらせた。晩飯はカップラーメンと団子、朝飯もカップヌードル。明日は、豊富温泉のホテルを夕食付きで予約した、13000円だった。一回ぐらいちゃんとしたところに泊まっても罰は当たるまい。
明日は、豊富温泉まで走り、宗谷岬は明後日にゴールできるようにして、2日(休日)には帰途につければ、土曜日で帰宅ラッシュも避けられ、かつ、台風前に帰れると考えている。出発前の19号、途中の20号、帰り間際の21号と台風に翻弄されているほか、北海道は30年ぶりの天候不順だってーーーー。私の行いが悪いのでしょうか。(^_^;)
本日の走行距離131㎞。
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徘徊14日目 2018.8.31
朝5時起床、外はまた雨だった。微熱があり、止まるべきか躊躇したが豊富温泉のホテルを夕食付きで予約していることもあり、解熱剤を飲んで汗をかかないよう注意して走行することとした。雨雲が薄くなった状況を見ながら、宿のご夫婦にお見送りいただき、7時少し前に出発。オロロンラインまで5km程戻り、羽幌・天塩方面に向かう。アップダウンが続く道が初山別まで続き、雨具の下は汗で蒸れていく。途中でジャージと下着を取り替え、雨のあがったあとはお腹にタオルやビニール袋を巻き、向かい風を防ぎつつ脇や背中から放熱して走る。初山別の道の駅は、過去に家族でキャンピングカーを使用して立ち寄ったことがあったので、懐かしさもあり休憩に立ち寄った。まだ10時前で店は開いておらず、着替えとトイレをすませて先に進む。遠別町に入り、道はなだらかになり雲も薄くなって道の駅「富士見」にて「自転車・バイク旅の人無料で飲み物進呈」の看板に引かれて入った店で、肉巻きを2個食べた。スポーツドリンク、コーヒー、麦茶等のいずれかを選ぶよう言われたので麦茶をいただいた。
初山別の道の駅で見かけた若いサイクリストと「富士見」で再び出会い、声をかけた。高校生位の年齢だが大洗からフェリーで苫小牧へ、いったん宗谷岬まで進み、12月までかけて日本を縦断するとのことだった。テント泊を中心に走っていくとのことだったが、人との会話が得意でない感じだった。彼は先に出発したが、天塩の手前で追い抜いた。その際、エールを送り、彼を旅へ駆り立てたいろいろな背景等を勝手に想像し、無事ゴールできるよう祈った。高校生だった私が、西日本縦断旅で得たものと同じように、この旅で人生のヒントをつかめるといいなと思った。
天塩から山道を越えて豊富温泉のいちばん奥にある予約したホテルに15時に到着。すぐに洗濯・乾燥を行い、明日の稚内のホテルの予約を行う。今夜はこの旅一番豪華な夕食で、明日のゴールの前祝を一人で行った。明日はお昼からお日様が出るようなので、その時間帯に宗谷岬に到着したい。しかし、東北は猛暑にいじめられ、北海道は冷夏にいたぶられる楽しい思いでの少ない自転車旅行となってしまった。明日ぐらいいい天気でありますように。本日の走行距離109㎞。
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徘徊15日目 2018.9.1 8月29日
豊富温泉を朝6時に出発。北海道に入り、初めて朝日の中を走る。しかし寒い。秋用のアンダーを持ってきていたのでそれを着用した。稚内までの国道はアップダウンが続き、かつ7mを超える向かい風の中、8時過ぎになんとか市内へ到着。宗谷岬方面は黒い雲に覆われ、そちらから来る車が濡れていたので、最北のマックにて雲が散るのを休憩しながら待つことに。
1時間ほどで、岬方面が明るくなったので出発し、強風の向かい風の中の11時に宗谷岬に到着。モニュメントは記念撮影の順番待ち、その列に並び後ろのデンマークからの外人さんにシャッターを押してもらった。戻りの追い風が弱くならないうちにと、ちょっとだけ休憩して市内へ戻った。クロネコヤマトの営業所で装備は宅急便で自宅へ送った。自転車はすっかり改装前のロードバイクとなり、稚内での一泊後、バラして電車で東京へ持って帰ることにした。明日早朝出発し、東京着は21時頃となるので十分余韻を楽しみ、のんびり帰りたい。飛行機で2時間で帰ってしまうなんて、もったいないことはできません。本日の走行距離102㎞。
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後記 ゴール翌日早朝の特急で稚内を発ち、特急を乗り継ぎ新幹線で東京まで、22時に自宅に戻った。帰りの新幹線のなかで、今回の旅行を総括してみた。 ●今回の旅は、46年前の高校3年の夏休みに鹿児島から東京まで自転車での縦走が終わったとき、いずれ東京から宗谷岬まで走りたいとの思いがきっかけだった。時は過ぎ、この思いを40年後の退職時期が近づいたころ思い出す。ひとまず、無駄に太った95kgの体を絞り75kgまで落としたところで、安いロードバイクを購入。(これを今回のキャンピング仕様に改造。) ●脚力強化のために、近隣のサイクリングロードをまめに走り、併せて映像を撮ってYouTubeにアップすることにはまる。試しに東京ー直江津間を1日で走行したりして自分の脚力レベルをアップし、必要な備品をAmazonでポツポツと購入を始める。(資金は、現役時代にこつこつ貯めたへそくりから) ●40年以上勤めた会社を退職後、別途雇用していただいた会社で3年がすぎる頃、どんなに鍛えても落ちていく体力にビビり、東日本縦断サイクリング決行を決断、かみさんに旅の計画を打ち明け、本年5月末に退職。(①旅から帰ったら、再就職を目指すこと、②かみさんに現在位置が確認できるよう、スマホに位置情報ソフトをインストすることを条件でしぶしぶ了承、8月実行が決定。) ●旅に使用する自転車は、グレートジャーニーのような本格的な自転車購入も考えたが、今でも狭い自転車置き場(現在3台+かみさん1台)にもう一台を増やすことが難しいことから、フロントギア3枚に未練を残しつつ最初に購入した安価なロードバイクを改装・改造することとした。この、ロードバイクは、許容荷重が90kg、体重は75kgなので15kgの積載が可能だが、5kgオーバーの20kgの積載となってしまった。(メーカーの安全率がこれをカバーしていることを信じて、この積載で決行する事にした。) ●8月18日に荒川河口0kmポストから出発。コースは、Google でマイマップを作成し極力平坦なコースで日本海側を北上することとした。それでも、群馬・新潟県境の三国峠(1,043m)を越えることとなり、重たい自転車での峠越えは、今までにない苦痛を味わった。渋川から峠まで登りに半日近くかかって頂上へたどり着いた。 ●新潟や東北地方は猛暑で、道路の温度計が40℃を超えているなど異常な状況だった。東北地方の北上は、毎日が暑さとの戦いで、水を被りながら道の駅で休憩をとりつつ走行を続けた。 ●宿は、その日のコースの勾配、自身のコンディション、気温・風向きを考慮して、昼頃に走れそうな距離を検討し決定。ただし、朝夕に雨となる予報の場合は、キャンプ場は除外。トリバコやネットの予約サイトは地方ではほとんど役立たず、グーグルで探して電話で予約することがいちばん確実だった。 ●毎日の出発は早朝とし、暑さのピークを迎える前に距離を稼ぐようにしていたが、8時にはすでに35℃近くに跳ね上がる気温に疲労は蓄積してしまうことになった。 ●新潟を走っている時は、食欲がわかず水やジュースを飲み続け吐き気が消えない状況が続いていた。新潟のキャンプ場では、テントを設営し中で横になったところ倦怠感と吐き気が襲い、全く体が動かなくなった。この日は、キャンプ場まで走行距離が140Km程度となり、炎天下の走行も長かったことから夕方になって状態が悪くなったものと思われる。管理棟で購入した2本のジュースを脇に当て、濡らしたタオルを首に巻き、熱さましシートをおでこに貼って2時間ほど安静にしていたところ、吐き気と倦怠感がなくなった。夕食用のコンビニの冷たいうどんものどを通ったことから、この日はそのまま安静にしていた。翌日は、大事をとって50km程度で切り上げ、瀬波温泉の宿に逃げ込み、クーラーの下でゆっくり休息した。 ●瀬波温泉の宿を朝早く出発し、体調を確認しながらほぼ20Kmごとにある道の駅で休憩を取りながら先に進んだ。 ●このころから、お昼はがっつり食べ、朝夕は簡単にすまし、宿は素泊まりとし、経費削減も図った。旅の途中から体にかゆみを感じるようになったので、野菜ジュースをコンビニで購入し毎日飲んでいたところかゆみは止まった。 ●秋田市に到達する頃に、台風20号がやってきたので一泊素泊まり3000円のビジネス旅館に二泊し、体を休めつつ台風をやり過ごすこととした。このころ、リアのディレイラーがカチッと入らない状況がひどくなっていたので、雨が強くなる前に市内の自転車さんに見てもらい、クイックハブがちゃんとセットされていなかった状態の修復や、再調整をしてもらい、以降最後まで快調に使用できた。 ●この頃には、重い自転車の走らせ方のこつも掴み、100km程度なら翌日に疲労も残らないようになっていた。このため、秋田八森から一気に青森まで走り、夜には函館に上陸できるなど順調な走行ができるようになっていた。 ●ところが、北海道に入ってからは気温の低さと雨にたたられ、雨具の下で蒸れたからだを下り坂で冷やしてしまう悪循環を繰り返し、微熱が生じる状況が続いた。雨具がゴアテックスでもさすがに汗を排出しきれず、いつも濡れた状態の着衣が、体調を崩す原因となっていた。そこで、持っている衣類をフルに使用し、頻繁に交換して対応、コインランドリーを見つけては洗濯・乾燥させ使い回すようにした。(当然、宿でも真っ先に洗濯・乾燥を行っていた。) ●走行に際して、路肩には注意を払い、パンクを経験せずにすみ、非常に助かった。荷物が重いため下り坂ではスピードが出てしまい、通常サイコンは地図を表示していたことからこれに気づかず、データを後で確認したところ三国峠の下りでは77km/hを記録していたことがわかり、以降スピードは控えるようにした。なんといっても過積載だし、ホークが折れでもしたらと考えるとぞっとした。 ●北海道へ入り、特に日本海側(寿都~小樽間)のトンネル内走行は難儀した。3000mを超えるトンネルで歩道がないものがあり、赤色点滅(ヘルメット・後部)を使用しているものの非常に恐怖を感じた。(バックミラーがRバックのせいで機能しないことも痛かった。) ●昔の旅と違いスマホ(yモバイル)は想像以上に活躍(各地でつながり)し、地図読みやコインランドリー等の場所探しに役立った。しかし、案内通りに進んで、砂利道に連れて行かれたこともあり、北海道ならではの状況も発生し余計な迂回には手を焼いた。 ●お盆明けのこの時期的は旅人が少なく、外人サイクリストさんや歩き旅の人など通常と違う人とのふれあいが多かった。 ●宗谷岬に着いたときには、達成感より旅が終わってしまうという虚無感が大きく、やれやれやっと着いたとの安堵感も入り交じり変な感じだった。 ●目的地到着後は、稚内市内に戻り宅急便で荷物を家に送り、自転車はたたんで電車で持ち帰ることとした。キャンピング車は片道旅行が難しいが、ロードバイクを改装したものである場合はこのような方法が取れることから、バリエーション豊かなキャンプツーリングが可能となり、今後も2~3日間の片道ツーリングに出かけてもいいかもと感じている。 ●費用は、事前の準備を除き、おおむね15万程度(帰りの電車賃(4万円)含む) ●走行ログは、サイコンとスマホにインストしている「山旅ロガー」で記録し、山旅ロガー→ルートラボへ、サイコンはガーミンネクストでクラウドへデーターアップを行い故障や盗難、紛失時のバックアップを行った。また、写真は毎日G+にアップし、携帯の紛失等に備えた。いずれにしてもスマホはどこでもアンテナが立ち、今回の旅でもっとも活躍したアイテムだった。 ●なお、実走14日で1,533kmを走行していた。 今思えば、もう少しゆっくり時間をかけてもよかったかな。 ★ 今回の旅の持ち物とその評価(時期・コース・期間で要検討)→持ち物リスト ★ 自転車の主な改造 ① タイヤの交換(700×25c→700×30c:当然チューブも) ② スタンド取り付け(中古品で軽量のもの) ③ ダウンチューブに小さな泥除け(フロントのみ、リアはビーチサンダルを荷台に敷いてテントを載せるので不要) ④ トップチューブにテントのポールを巻き付け携帯するので、ブレーキワイヤーはスパイラルチューブで保護 ★ キャンピング仕様への変更のための必要な用品 ① フロントサイドバック用キャリア(アマゾン) ② リアサイドバック用キャリア(アマゾン) ③ フロントサイドバック ④ リアサイドバック ★ 事前に作成した予定コースと各種情報のGoogleMap(マイマップ)